吉祥寺の路地裏に佇む、女性職人がつくりあげたアトリエ。
男性がそんなithの成り立ちに共感してくださったことが、
お二人とithがご縁を結ぶきっかけでしたね。
ithのプロポーズリングを男性からいただいたと、
女性が笑顔でお話ししてくださったことを覚えています。
お誕生日の数字に繋がりがあったり、同じ趣味をお持ちだったりと
共通点のたくさんあるお二人は、
指輪に込められたストーリーや意味合いに、興味を持っていただきましたね。
きらきらと華やかで、重ね付けも楽しめる婚約指輪
まずはご婚約指輪から、お二人の指輪選びは始まりました。
華やかに輝くものがお好きな女性。
せっかくならたくさん婚約指輪を着けたいとのことで、
重ね付けのしやすさや、着け心地にもこだわってデザインを選んでいただきましたね。
たどり着いたのは、様々な輝きが楽しめる《イリス》でした。
シンプルなストレート形状で重ね付けしやすいデザインの《イリス》。
主役の中央のダイヤモンドの上品な輝き。
サイドに留まった小さなダイヤとミル打ちの繊細なきらきら。
そして側面には和彫りの力強い煌めきが楽しめるデザインは、
女性のこだわりの叶うデザインでしたね。
《イリス》は、花札にも描かれているあやめがモチーフの指輪です。
華やかながらも上品なデザインは、あやめの花言葉である〈優しい心〉を感じるデザインです。
手を繋いだような形の結婚指輪
《イリス》と重ね付けが叶うよう、結婚指輪はU字カーブのデザインに。
お二人がお揃いで選んだのは、夫婦が腕を組む姿がモチーフの《フォルテ》でした。
手も繋いでいるようなデザインがお気に入りだと、男性は仰ってくださいましたね。
結婚指輪はお二人とも、お手元にしっくり馴染むものがお好みでした。
秋生まれのお二人は、秋空に浮かぶうろこ雲がモチーフの
《槌目秋》という、マットのテクスチャを施すことに。
お色もお揃いのピンクゴールド。
お互いのお手元に、優しい輝きのブラウンダイヤもお留めして、
お揃い感をより高めました。
出来上がった3つの指輪は、
お二人の想いやこだわりが形になった特別なデザインとなりました。
時間を忘れて、アトリエで指輪選びを楽しんでくださったお二人
アトリエでゆっくり、お二人の出会いやご趣味などのお話も交えつつ
デザインを作り上げていただきましたね。
お二人のストーリーを知るほどに、
出来上がっていくデザインは目の前のお二人だからこそ
見つかったものだなと、私も感じておりました。
無事にお二人のお手元に旅立っていった指輪は、
これからたくさん着けていただくほどお二人だけのテクスチャが
施されていくのだと思います。
そんな風に育っていった指輪とお二人にまたいつか、
メンテナンスなどでお会いできる日が私も楽しみです。
指輪のある暮らしを、どうぞお楽しみくださいね!
お二人のこれからのたくさんの幸せを、
お手元の指輪が優しく見守ってくれますように。
つくり手 田中