お二人との出会いはちょうど1年ほど前でした。
2匹の猫ちゃんと一緒に暮らしているお二人のご入籍日は “猫の日” の2月22日。
オーダーメイドならではのこだわりを込めて、
お二人らしいデザインに辿り着いた結婚指輪をご紹介いたします。
永く着ける上で大事なこと
「シンプルな指輪がいい」というイメージをお持ちのお二人。
また「好きなものも違うだろうから、絶対お揃いにしたいわけではないかも」と、
お互いのお好みや、似合うものを優先したいお気持ちをお話ししてくださいましたね。
ithの様々なサンプルを着け比べていく中で
多面の指輪や珍しいフォルムの指輪に惹かれる場面もありましたが、
どんな時でも着けられる “シンプルイズザベスト” の形が良いのだと気が付きました。
お二人が「やっぱりコレだ!」と選ばれたのは《アンダンテ》
丸みのあるぷっくりした見た目と、着け心地の良さが決め手になりましたね。
少し太い方がお好みとのことで、お二人とも〈3.0mm幅〉にアレンジすることに。
「違うデザインになるかもしれない」と思っていたお二人でしたが、
しっかりとお揃いの形になり、嬉しそうな笑顔が溢れました!
お手元に馴染むマットな質感がお好みという男性。
マット加工にも様々な種類があるのですが、
一番深いマットの質感〈ホーニング加工〉を気に入ってくださいました。
また、より肌馴染みが良くなるようにホワイトゴールドでお仕立てしました。
シンプルだけれど渋くてかっこいいイメージに仕上がりましたね!
女性はマットではなく、ツヤっと輝く質感がお好みでしたね。
「それぞれの手元に合う質感も違うよね」とのことで、
ご自身にしっくりくる〈鏡面仕上げ〉を選ばれました。
色味は、お肌の色に合わせて明るさを感じるイエローゴールドでお仕立てを。
お揃いの形をもとに、それぞれのお好みをしっかり込めた
お二人らしいお揃いのペアになりました!
内側にこだわりを
お二人にとって1番大事なことは “自分たちらしさ” とのこと。
また、「指輪のデザイン自体はシンプルにしたいけど、何か猫の要素を入れられませんか?」
とご要望をいただきました。
お二人らしい何かを込められるように、
私から1つオーダーメイドだからこそのご提案をさせていただきました。
それは、指輪の内側に “猫の肉球” に見えるように石留めをするアレンジでした。
2月22日の “猫の日” にご入籍されるということ、
また、2匹の猫ちゃんと一緒に暮らしているとのことだったので、
2月の誕生石(アメシスト)を、それぞれ1石ずつお留めすることで
お二人らしさを表現しました!
「絶対に可愛い!完成するのが楽しみです!」と
嬉しそうにお話ししてくださったのを覚えております。
指輪との対面
ご納品の日、お二人の最高の笑顔を見ることができました!
完成をお待ちいただいたからこそ、
指輪のボックスを開ける瞬間はより一層嬉しい瞬間となりましたね。
お二人らしさを込めた、オーダーメイドならではのお揃いの指輪。
それぞれのお手元にしっくりと馴染んでいて、私もとても嬉しい気持ちになりました!
ご入籍からもうすぐ1年が経ちますが、更にお手元に馴染んできた頃でしょうか?
永く着けていくからこその経年変化も合わせて楽しんでいただけたら嬉しく思います。
またアトリエで再会できる日を楽しみにしておりますね!
つくり手 前堂