サプライズのプロポーズを計画し、
婚約指輪探しに訪れた男性。
自分で考えて作ったことが伝わるような、
個性あるデザインにしたいというお気持ちで
オーダーメイドのithへお越しいただきました。
「指輪を選ぶ過程も大切にしたい」
とおっしゃっていた男性の、
とても素敵な指輪選びのお時間を
ご紹介させていただきますね。
洗練された、王道かつ繊細なデザイン
男性にとって王道な婚約指輪のイメージとは、
だからこそ王道は避けて、
メレダイヤモンドが留まった華やかな指輪や
デザインに個性を感じるものにしたいと
最初にご要望をお話ししてくださいました。
ですが、一番心惹かれたのは《ハナミズキ》。
最初に避けていた王道なデザイン、
つまりダイヤモンドが一石だけの
シンプルな指輪を選ばれました。
婚約の決意の表れでもある、
ダイヤモンドが主役の洗練された美しさに
「王道っていいな〜…!」と
しみじみ仰っていたのが印象に残っています。
ダイヤモンドの輝きを存分に発揮できるよう、
計算された繊細さをもつコレクション。
アームや爪が非常に華奢な作りですが、
特殊な鍛造製法で制作している
強度にもこだわった指輪です。
どんなデザインや色がお相手さまに似合うかなと、
たくさん悩みながらたどり着いた
他にはない唯一無二の指輪になりましたね。
決意の想いを込めたこだわりのダイヤモンド
次に婚約指輪の主役となる、宝石の選定へ。
元々は女性のお誕生石や、
“ローズカット”のダイヤモンドを使用したいなど、
宝石にも個性とこだわりを込めたいご希望がありました。
https://www.ateliermarriage.com/column/sakae/69963
個性を感じる“ローズカット”のダイヤモンドは、
歴史ある古典的なカット技法であることも
魅力のうちの一つでしたね。
ただ、ダイヤモンドの輝きを
最大限に引き出すブリリアントカットに、
徐々に心惹かれてくださった男性。
「婚約指輪を贈る決意や想いの表れでもあるから、
しっかりと輝きや重みを感じるものを贈りたい」
と気持ちが変化していきました。
天然ダイヤモンドを見比べていただくと、
熟練の職人が歴史を重ね、
技術を磨いてカットを施していった
“5EX(エクセレント)カット”に感動してくださいました。
29日生まれの女性と同じ数字の
“0.29カラット”のダイヤモンドも見つかり、
「このダイヤモンドを贈りたい!」と
想いがこもった一粒をお選びいただきました。
ご納品、そして女性との初対面
完成した指輪を男性へご納品後、
数日経ってからサイズ直しのご相談で
女性にもアトリエにお越しいただきました。
ご家族の皆さまにも指輪をお披露目されたとのこと。
お父様は涙を流しながら喜んでくれたと伺い、
私も胸が熱く、幸せな気持ちでいっぱいになりました。
ハナミズキの花言葉は“想いを受け取って”。
男性の想いがぎゅっと込められた
世界でたった一つの大切な指輪が、
これからもお二人の未来を繋いでいく
特別な存在となりましたら嬉しいです。
つくり手 中澤