自分たちの手描きイラストが彫り込めるレーザー刻印
指輪へ刻印を施す方法は複数あります。その中でもレーザー刻印は、イラストや手書き文字が彫り込むことができます。
レーザー刻印とは、お二人が描いたイラストをデータ化し、その後レーザーで指輪に刻印していく方法です。お二人共通の趣味やお好きなモチーフや思い出の場所のシンボルを刻印するお客様もいらっしゃいます。
今回は、お二人だけの手描きイラストが加わることで、指輪の内側によりオリジナリティがプラスされたエピソードをご紹介します。
何度も書き直したこだわりの刻印
初めはご自身で描いたご入籍日の数字に納得がいかずインターネットで見つけてきたフリーフォントを使用して打刻する予定でした。
しかし、いざデータ化してみると、ご自身で描いたイラストとフリーフォントで記されたご入籍日の相性は、想像していたものとは違ったそうです。
最終的にイラストだけでなくご入籍日やお名前もすべて直筆で書くことに。ひらがなからローマ字へとお名前の書き方を変更をしたり、何度も修正を行うことで、納得のいく刻印にすることができました。
さらにお二人は、ご入籍日やお名前をすべてひとつの指輪に彫り込んでしまうと、文字数が多過ぎて見えづらいことに気づかれました。そこで、女性の指輪にはご入籍日、男性の指輪にはお二人のお名前と分けて刻印することにしました。
レイアウトされた刻印の印象を大切にしたことも、こだわりのひとつとなりましたね。
お好きなコーヒーを結婚指輪にも
手描きの刻印は他の部分にも。
お二人が共通してお好きなもののひとつに、コーヒーがあります。イラストを刻印すると考えたとき、一番にコーヒーカップを入れることを思いついていましたね。
そこでお二人の指輪に小さなコーヒーカップを一客ずつ、ご入籍日とお名前の反対側に施しました。
指輪をつまんで乾杯したくなるような可愛らしい刻印も、女性が手描きで描いたイラストが元になっています。
指輪のデザイン
結婚指輪そのもののデザインにも、もちろんお二人のこだわりが込められています。
木肌をモチーフにした彫り模様が特徴の結婚指輪《フォレスタ》に、ワンポイントとして星の飾り彫りをプラスしました。
星の飾り彫りは、お二人が気に入っていた《ピウマ》という指輪に施されていた彫り模様でもあります。
《フォレスタ》にも彫り込めることを、参考画像をお見せしながらお伝えしたところ、「可愛い!これがいい!」とお二人のお気持ちが一気に高まりましたね。お手元に溶け込む柔らかさと、遊び心感じさせる飾り彫りが印象的なデザインがお二人のお気に入りポイントです。
指輪の表面には職人のこだわりが宿る彫り模様が、内側には身に着けるお二人自身が描いたイラストと直筆の文字が刻まれ、まさに職人とお二人の共同制作から生まれたとっておきの結婚指輪が仕上がりました。
お二人からも「大満足の指輪が出来上がりました!」と喜んでいただき、アトリエで完成した指輪とたくさんのお写真を撮ってくださったことを今でも覚えております。
これからも、お二人が仲良くコーヒーを楽しまれる日々が続くことを願っております。