「お互い大事にしたいからこそ、
譲れなくなってしまって。」
“お揃いにしたい”という思いで
結婚指輪と何時間も
真剣に向き合ってくださった、
あるお二人の言葉です。
お二人が辿り着いた指輪は《アレグロ》。
ストレートの形状に斜めのラインが入り、
表と裏の2面性を楽しめる指輪です。
ここに辿り着くまで
本当にたくさん話し合ったお二人。
お二人はどのようにして
お揃いの指輪を選んでいったのでしょうか。
試着して見つけたそれぞれの好み
お二人が最初にイメージしていた結婚指輪は、
男性はシンプル、女性はひねりのデザイン。
いざ試着を始めると、
”斜めに動きを感じるデザインがいい”
これが共通点として出てきました。
しかし、お二人がそれぞれ気に入ったのは、
少しだけ異なる形の指輪でした。
男性は「指輪を机に置いたときに
ピタッと止まる方がいい。
だからこそストレート形状であることが大切。」
そして斜めの角度まで考えて、
《アレグロ》がお好みでした。
女性は「リング自体がS字形状で柔らかな動きがある。」
そして、ダイヤモンドが
どこから見ても輝くところがお好みで
《マルカート》を選んでいました。
異なる好みをひと組の指輪にするために
それぞれのお好みを踏まえ、
「二人の中間地点のようなデザインにする?」
こんな案も出ました。
しかしお二人は、
自分が選んでいる指輪へのこだわりが強く、
かつ”お揃いにしたい”という気持ちも大切でした。
だからこそ「それは違うね、どちらかが合わせるか、
お互いに好きなデザインを着けるかだね。」
と少しずつ方向が定まっていきました。
「合わせるよ、いやでもやっぱり、、」を
何度も繰り返しながら。
似ているようで少し違う、
これが指輪の難しいところです。
お互いに笑顔になって欲しいからこそ、
自分の好みを押し付けることはできず、
けれど自分が折れることもできず。
時間をかけて、たくさん、ゆっくりと考えました。
辿り着いたお二人の結婚指輪
そしてお二人が選んだのが《アレグロ》。
「普段も好みが合わないんです、
だからこそ結婚指輪はお揃いにしたい。」
そう女性が決断してくださったのです。
お二人が心の底からお互いを想い、
だからこそグッと自分以上に大切にしたい人に寄り添う。
お二人が辿り着いた結末を見て
とても尊く、涙が溢れそうでした。
お揃いの形に、
キラキラと輝くダイヤモンドを斜めに入れ、
深いマットのアレンジを施す。
そうしてお二人だけの結婚指輪になりました。
ふとお手元を見た時に、過ごした時間が蘇り、
真剣に向き合った日の温かな心にまた触れる。
本当に素敵な指輪です。
大切な想いの宿った指輪とともに
これからも幸せな思い出をつくっていってくださいね。
つくり手 葛西