2025.12.25 名古屋栄

角と丸が重なった、お二人らしい結婚指輪

まだ夏の名残が感じられる少し暑い日。
お二人は、少し緊張した面持ちでアトリエにお越しくださいました。

 

けれど、たくさんの指輪を前にすると、自然と笑顔に。
「これもいいね」「こっちはちょっと派手かな」と、
いろいろなデザインを手に取りながら、
指輪選びの時間をとても楽しんでくださりました。

お二人の好きが出会った形

男性は、直線や角のあるデザインがお好み。
「かっこよくて永く着けられそう」とお話しくださいました。

一方で女性は、丸みのある形や着け心地を大切に。
「柔らかい印象があってかわいい」と微笑まれていました。

そんなおふたりの“好き”が自然と重なったのが《トレモロ》。

平たい形状をした指輪の角を面取りした、

“しのぎ”という断面の形状をした結婚指輪です。

角がありながらも優しさを感じる、絶妙な形。

「シャープでおしゃれ」「着け心地もいいね」と、
お二人のお気持ちが自然とそろった瞬間でした。

 

“派手すぎず、でも個性は欲しい”という想い

この日はいくつかのデザインを比べながら、
お二人の好みのバランスを探っていくことに。

 

男性は「落ち着いた質感が好き」、
女性は「動くたびにきらっと光るのがかわいい」。


お二人がそれぞれに感じる“心地よさ”が

少しずつ見えてきました。

 

「どちらかの好みだけで決めるより、
二人の“ちょうどいい”を見つけたいよね」
そんな言葉が印象的でした。

 

その後、いくつかのお店も回られたそうですが、
「やっぱり自分たちらしく選べるのはithだね」と
再びアトリエにお越しくださいました。

トレモロ》に込めた、それぞれの“らしさ”

再びアトリエにお越しくださったお二人は、

「《トレモロ》をベースに自分たちらしい表情を加えたい」と

いくつかのイメージをお話ししてくださいました。

 

ithのブログで見つけた和彫りのきらめきに

心をときめかせながらも、

「そういえば、落ち着いた質感と

さりげない輝きがいいって言ってたね」と

お二人で笑い合いながら選ばれたのは、
それぞれの個性を映すふたつの仕上げでした。

 

男性の指輪には《槌目 夏》の模様を。
程よく個性的な多面模様に“ヘアライン”を組み合わせることで

上品な質感に仕上がりました。

 

女性の指輪には“スターダスト”の加工を。

夏の夜にかかる天の川のような細かな輝きが、

指先でさりげなくきらめきます。

 

同じ《トレモロ》の指輪でも
仕上げの違いでそれぞれの個性が

しっかりと表れたデザインとなりましたね。

内側に光る、お二人の星

内側には、さりげなく特別なアレンジを。

 

お二人のお誕生石エメラルド”を
キラッと輝く星のようにお留めしました。

 

 

まるで夏の夜空に輝く星のようで、
指輪を見るたびに、

指輪選びをした思い出がそっと蘇りそうです。

それぞれの“好き”を、ひとつの形に

角と丸、落ち着きと輝き。
一見、違うように見える“好き”の中に、
どちらも大切にしたい想いがありました。

 

 

その想いをひとつにしたのが、この《トレモロ》。
お二人らしい優しさとバランスが、そのまま表れています。

 

お二人のこだわりが重なったこの指輪が

これからも、お二人の時間にそっと寄り添ってくれますように。

 

 

つくり手 黒坂

名古屋栄アトリエ

この投稿をシェアする

角と丸が重なった、お二人らしい結婚指輪