2021.03.22 代表ブログ

アニバーサリージュエリーのベビーリング

ithのアニバーサリージュエリーがいよいよ発売になりました!ずっとやりたいと思っていたことの1つだった指輪以外のオーダーメイドジュエリー。一番はじめに開発に挑戦したのが、アニバーサリーのためのネックレスでした。


ithがはじまってもうすぐ7年、指輪だけを専門に制作していたアトリエの、新しいチャレンジがはじまります。



人生の節目やかけがえのない人との出会いに贈り物として選ぶアニバーサリージュエリー。小さなジュエリーは身に着けるだけで元気をもらえたり、いつもと同じ毎日が少しだけ豊かになったりするものだと私は思っています。日頃の感謝の気持ちを、かたちあるものにして贈ることで大切な人との絆が強くなり、あたたかい満たされた気持ちになる。そんな人と人を結ぶ特別なアイテムに、ithのアニバーサリージュエリーがなるようにと想いを込めました。



>>ithのアニバーサリージュエリーはこちら

アニバーサリーといえば個人的な思い出ですが、私がまだ小学生くらいだった頃、二十歳のお祝いにと祖母がルビーの指輪を購入してくれました。二十歳になるまで、祖母が保管してくれていたので実際に自分が手にする日は遠く、成人式はまだまだ先なのに、と最初は思っていましたが、近づくにつれ早く二十歳にならないかな!とワクワクした気持ちを思い出します。


二十歳を過ぎ、身に着けるのには少し大人っぽいその指輪は、丁寧にケースに入れて手元に置いてあります。実際に身に着けることは少なくても、誰かが誰かを想って贈るジュエリーには1つずつ物語があり、日常に必要不可欠なものではないからこそ、特別な意味と思い出が宿るのかもしれません。



今回発売するアニバーサリージュエリーのデザインは、全部で3種類です。オーダーメイドにこだわって注文を受けてから制作するスタイル、誕生石、地金の色、表面のテクスチャ、ネックレスの種類を組み合わせて、自分だけのオーダーメイドでジュエリーをつくります。たくさん選べる候補の中から、組み合わせ次第でオリジナリティあるものをつくる、クリエイティブな楽しさをお客さまに感じてもらえたら嬉しいです。


3種類のデザインの中の1つ、Bambino〈バンビーノ〉は、イタリア語で“赤ちゃん”を意味し、生まれた子がこれからすくすくと成長していきますように、という願いを込めたデザインです。

お子さんの誕生を記念して贈るアニバーサリーのジュエリーで、誕生した子の生まれ月の宝石が中央に留められたベビーリングです。


ベビーリングのはじまりは、“銀のスプーン”に由来します。生まれたての子に“銀のスプーン”を贈る習慣は、16世紀のヨーロッパが起源とされていて、一生食べ物に困らないように、との願いを込めたメモリアルギフト。そのスプーンが指輪へと変化したものだと言われています。


出産を記念してパパからママへ、自分への頑張ったご褒美に、または生まれてきた子がふさわしい年齢になるまでお母さんが身に着けて、大きくなったらプレゼントするのも素敵だと思います。



バンビーノのデザインは、ithの婚約指輪にあるSolitaire〈ソリテール〉というデザインに似た形をしています。大人用の指輪と違ってとても小さいため、使う道具も通常より1まわり小さいものを使用します。特に、指輪の内径が小さい分、内側を磨くためのヤスリや研磨の道具も小さくなるため、職人の腕が試されるデザインです。きれいに平らな面をつくり出すためには、大きな道具をなるべく大きく動かすことが彫金の基礎ですが、アイテムが小さい分、作業する手の動きも小さくなりがちです。


石留めは、クラウン型の石座の先端の爪が華奢なため、何度もやり直していると地金が疲弊して折れてしまったりするので、職人は慎重に石留をしなければなりません。小さいからこそ、手間隙といつも以上に精密な手仕事が求められるバンビーノです。



大人が持つと、思わず「ちいさい!」と驚くベビーリング、みんな生まれた時はこんなに小さな手だったのだと思うと、産んで育ててくれた親への感謝の気持ちが溢れてきますね。


>>ithのベビーリングはこちら




ith 高橋亜結





>>ithのアニバーサリージュエリーはこちら

アニバーサリージュエリー Bambino〈バンビーノ〉

この記事はいかがでしたか?

回答すると、ほかの方の反応がわかります。
あなたはどっち?

この投稿をシェアする

アニバーサリージュエリーのベビーリング