2021.03.14 代表ブログ

アニバーサリージュエリーの撮影

おととしの年末から制作を進めていたアニバーサリージュエリー、先日吉祥寺のアトリエでイメージとなるビジュアルの撮影を行いました。


撮影をする時は、専門のチームを組んで仕事をしています。アートディレクターには、ithのwebサイトやブランドブックなど、お客さまの目に触れるものに度々関わっている永田洋平さん、カメラマンにはithのメインビジュアルの撮影をしてもらった鳥巣佑有子さん。今回もお二方の力を借りて撮影に挑みました。



永田さんとは、5年くらいのお付き合いになります。ithの世界観や、私がどうしたいのかをぼんやり伝えると、それを上手に汲み取って思った以上の提案で伝えたいことをビジュアルで表現してくれる、私にとってもithにとってもなくてはならない存在です。


撮影中、永田さんと何年か前の撮影を思い返して、「最初の頃はなかなかいい画が撮れなくて夜中の2時まで銀座アトリエでがんばった、なんてこともありましたね。あの時は辛かった!」とその時は本当に産みの苦しみで大変だったことも、笑って懐かしむ余裕も出てきました。


カメラマンの鳥巣さんとの撮影は、今回で3回目。最初はブランドブックに載せる写真の依頼がきっかけで、一緒に仕事をするようになりました。その場の空気感を画像にとじ込めることが鳥巣さんの写真の魅力で、「吉祥寺のアトリエで撮るといい写真になるから」と、吉祥寺を指定するくらい場所にこだわって撮影するカメラマンです。


鳥巣さんは、デジタル、フィルム、ポラロイドと色々なカメラを操り、画に風合いや空気感が一番よく出るよう撮影してくれます。


スタイリングといって、撮影するジュエリーの背景になるお花や小物などの準備についてみんなで話し合っていた時、ベビーリングの背景に、過去に自分が撮影した雲の写真を使うのはどうか?というアイデアを出してもらったのですが、“コウノトリが空を飛んで赤ちゃんを運んでくるようなイメージ”というストーリーは、私もとても気に入ったものになりました。



このチームで撮影をする時、私はとても居心地がよくて、安心できます。それは、それぞれの役割が明確に決まっていること、“いいものをつくるため”という純粋な気持ちが共通していることがその理由だと思っています。


私はジュエリーを生み出した制作者として、どの角度で一番ものの良さが出るか、宝石が輝いて見えるかについて撮影中は意見を出します。永田さんや鳥巣さんはそれ以外の違う観点から「もっとこうしたほうがいい」と遠慮なく言います。そうして複数の視点を重ねて出来上がるビジュアルだからこそ、1+1+1=3以上の、見る人の心に残る画像になるのかもしれません。



次回は、アニバーサリージュエリーのデザインについて書きたいと思います。





ith 高橋亜結


>アニバーサリージュエリー

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