ある冬の寒い夜。
一日指輪屋さんを見回って、
少々お疲れの様子のお二人。
銀座アトリエのカフェのような温かな空間に
安堵の表情が浮かびましたね。
心弾む特別なデザインを
婚約指輪は、特別感を感じる
華やかなデザインをイメージされていましたね。
ダイヤモンドだけでなく、
リング部分にも華やかさを感じる指輪に
心惹かれました。
婚約指輪は一本でありながら、
”ふたり”の結婚の証です。
女性が心弾むデザインであることはもちろん、
男性が心から贈りたいと思える指輪であることも、
婚約指輪選びにおいて重要です。
お二人は、女性が好きなデザイン3つの中から、
男性が女性につけて欲しいと思った
《フィオーレ》を選んでくださりました。
二本とも主役に
婚約指輪が決まったら、
次は結婚指輪を選んでいきます。
元々婚約指輪を重ねて着けるイメージでしたが、
《フィオーレ》は一本で存在感のある指輪です。
そこで、二本は重ねて着けるのではなく、
左手に婚約指輪、
右手に結婚指輪を着けることにしました。
手を並べた時に統一感があるように
デザインを考えていきましたね。
女性が選んでくださったのは、
ミルがぐるりと3周華やかに施された
《ピアニッシモ》でした。
《フィオーレ》とは全く異なる形状ながらも、
共通のミルとイエローゴールドが、
統一感を与え、唯一無二の組み合わせとなりましたね。
直感も大切に
結婚指輪は、お揃いであることよりも
それぞれが身に着けていて心躍るものであることが
一番大切だったお二人。
お揃い感は気にせずに、
ご自身の心に素直に指輪を選んでいきました。
男性が「これかっこいい！」と
おっしゃってくださったのは、
エッジの効いたひねりが特徴の、
《メビウスドゥーエ》でした。
ひねりの形状が生む面に、
マット加工と女性の誕生石である
ブルートパーズをプラス。
女性リングの側面にも、
さりげなく男性と同じマット加工を施しました。
見た目は違えど、それぞれにお相手を思い合った
優しいペアの完成です。
沢山の選択肢があるからこそ、
悩むことも多いithでのオーダーメイド。
時には難しく考えすぎず、
心の抑揚に従うことも大切です。
指輪とのご対面
2か月の制作期間を経て、
ついにお二人に指輪をお渡し。
完成した指輪を着けて
「かわいい！かわいいね！」と
終始嬉しそうに笑い合うお二人。
指輪を選ぶ時間。
指輪の完成を待つ時間。
これから指輪とともに重ねていく
お二人の時間。
全てがかけがえのない思い出となりますように。
ご入籍から1年が経った頃でしょうか？
指輪に刻まれたお二人の思い出を、
アトリエでお聞きする日を楽しみにしています。
どうか末永くお幸せに。
つくり手 長利
