2014.01.13 指輪制作日誌

ミル打ちのマリッジリング

 

ミルグレイン 千の粒

 

ミル打ちは職人の専門用語で一般的な言葉じゃないと思っていたけど

ここ最近、ミル打ちという言葉が一般的に知れ渡ってきたみたい。

 

ミル打ちは、リングの表面や側面に細かな玉(粒)を連続して彫り入れる彫金技法のことで、

実はとても長い歴史のある装飾技法。

 

正式名称はミルグレイン、ラテン語の「千の粒」が名前の由来、ミルが千、グレインが粒という意味。

とても古くからヨーロッパでは使われていたので、現在ではアンティークジュエリーでその技法をよく見る事ができる。

 

つぶつぶとした連続する丸がかわいらしい印象でわたしもお気に入りの技法。

リングの表面は小さな面積。その上に同じ大きさ、間隔で玉を彫り込んでいくのは、職人の五感すべてを使ったしごと。



 このミル打ちが入ることで、とても繊細な印象や、入れ方によっては豪華な印象に。


わたしはよくリングの縁の部分にメリハリを出すためによく使っている。

繊細なミルがエッジを飾ることで、全体が引きしまる。

また、レースのように繊細な印象や、ひとつずつの玉で光が乱反射することで、

メレダイヤが入っているかのような豪華な印象にも。

 

使い込んだミル打ちのリングは、とてもよい「味」がでる。

十年ほど前に作った友達の指輪をたまに見せてもらうと、過ごしてきた年月を感じることができる。

うれしい時。

 

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