ある日、アトリエにお越しくださったお二人には、
お目当ての指輪がありました。
それは、《ペザンテ》という指輪です。
マットな風合いや装飾性のあるデザインを
探されていたお二人にとって、
まさに理想に近いデザインだと
お話ししてくださいました。
幅太でテクスチャを楽しめるデザイン
実際にご試着をしてみても、
お二人のお好みのど真ん中であり、
指輪選びは《ペザンテ》を中心に進んでいきましたね。
ボリュームたっぷりのかたちに施される
“ネーヴェ”というテクスチャは、ithオリジナルのもの。
光沢が強すぎず、そしてマットすぎない独特な輝きが
お二人のお気に入りポイントです。
結婚指輪だからこそ、永く身に着けることを考えて
お仕立てするデザインは、
すぐにお決まりになられたお二人でしたが
指輪の幅に関しては少し悩まれましたね。
普段あまり指輪をされないことや、
歳を重ねても似合わせたいという思いから
幅は太めでお仕立てすることに。
幅を太くしたことで、
女性の指輪にお留めしたダイヤモンドの飾り彫りも
よく映えるデザインとなりました。
飾り彫りの横線を少しだけ長くしたことも、
女性のこだわりの1つです。
エメラルドが輝く指輪の内側
そして内側には、あえて刻印は入れずに
ご入籍月である5月の誕生石、
エメラルドを1粒だけお留めすることに。
こちらも女性の指輪と同じように、
エメラルドの周りに飾り彫りを入れることで
より目を惹くデザインとなりました。
待ちに待ったご納品
4月の初め、お二人にご納品をさせていただきました。
納得のいく指輪の仕上がりに嬉しそうなお二人を見て、
私も嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
ご入籍をあと少し。
残りの婚約期間も、
晴れてご夫婦になったあとも
お二人にたくさんの幸せが訪れますように。
つくり手 髙山