お二人がアトリエにいらしたのは
まだ夏の日差しが感じられる九月初旬でしたね。
私を含め三人で、たくさんお話をしたあの日を
今でもよく覚えております。
自然と寄り添い合うお好みの指輪
お二人が選ばれたのは《ピアチェーレ》でした。
ご試着していく中で、
丸く柔らかな甲丸の形と、
きらりと輝く鏡面仕上げがお好みでした。
それぞれが好きなデザインを探していきながらも
最後にたどり着いた指輪は同じ《ピアチェーレ》。
お二人の仲睦まじさが感じられました。
大切なピンクトルマリンを留めて
女性のダイヤモンドの数は
男性から「奇数にして真ん中を決めよう」の一言で七粒に。
お二人で意見を出しながら選ばれるのも
オーダーメイドならではですね。
中心の石は、お二人のご入籍月の石、
ピンクトルマリンに変更しました。
地金はピンクゴールドをご希望でしたので、
さらに可愛らしい印象にアレンジされましたね。
喜び溢れる日々になりますように
ご納品は入籍の三日前に直接お渡しすることができました。
完成した指輪と対面したお二人の表情がとても温かく、
そんなお二人の担当をすることができて
私も幸せをひしひしと感じております。
指輪の話以外にも、
趣味のお話をたくさんしてくださいましたね。
お会いするたび楽しい時間を
いつも過ごさせていただいておりました。
メンテナンスでまたお会いできる日が
今から待ち遠しいです!
《ピアチェーレ》はイタリア語で“喜び”を意味します。
お二人のご結婚生活が喜びに満ち溢れた日々になりますように。
末永くお幸せに!
つくり手 松岡