日差しの降り注ぐ暑い夏に、
お二人はithにお越しくださいました。
指輪のご試着は初めてというお二人。
「シンプルなものがいいとは思うけど、
まだあまりイメージが湧いていないんです」
男性は初めにそうお話してくださいましたね。
たくさんご試着していただきながら、
少しずつお好みを探していくところから
お二人の指輪選びは始まりました。
お手元の形に沿うデザインの指輪
ご試着を重ねていくうちに
お二人ともお手元は
華奢で水かきの高低差が高いという
特徴が共通していたことがわかりました。
女性はそんなご自身のお手元に合う、
中央がくびれた華奢な《クローチェ》や、
《クローチェ》
《フォルテ》
シンプルでお手元に馴染むデザインが
お好みでした男性は
中央のくびれた形状の指輪《クローチェ》で
最後まで悩まれましたね。
《アンダンテ》
《クローチェ》
男性に2本を指輪につけてもらい、
私と女性も一緒にお手元を見ながら考えました。
すると女性から、
「中央がくびれた華奢なデザインの方が、
男性の手には馴染んでいてシンプルにも見える」
という意見が。
指輪単体で見ればシンプルなのは、
男性のお手元との相性も合わせると、
《クローチェ》がしっくり馴染む分、
シンプルにも見えるという発見がありましたね。
せっかくならお揃いの指輪を
選びたいと思っていらっしゃった女性。
こうしてお二人は、シンプルでありつつも
近い特徴を持ったお二人のお手元に似合う、
《クローチェ》を選んでいただきました。
女性はお手元の馴染みをより感じられるように、
ダイヤモンドを1pcにアレンジしています。
指輪の内側にも想いを込めて
付き合った記念日とご入籍日を
それぞれ刻印に残したお二人。
ご入籍月の8月の誕生石でもあるペリドットは、
"夫婦の愛"という意味をもつお石です。
お揃いで留めたペリドットが、
お二人をそっと見守ってくれるような指輪ですね。
ご納品の日、お二人の笑顔を見ることができて
担当のつくり手としてとても嬉しかったです。
お二人のお手元で輝く指輪が、
これからもっとお手元に馴染んでいく様子も
楽しんでくださいね。
つくり手 田中