2024.12.10 News

モノコン2024「ith×yama賞 ~One Story.One Ring.~」大賞作品発表のお知らせ

ithと新世代シンガー「yama」さんのコラボレーションにより、新しいオリジナルウェディングソングを制作するプロジェクトの中で開催した「モノコン2024」原案小説を公募において、大賞受賞作品が決定いたしました。
(当初の予定から発表日が遅れましたこと、お詫び申し上げます)

 

> プロジェクト詳細情報はこちら

 

改めまして、モノコン2024へたくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。大賞に輝かれた夏夜米子さんをはじめ、受賞された皆様おめでとうございます。

 

大賞作品を原作として、これから制作されるyamaさんのオリジナルウエディングソングにもぜひご期待ください。

大賞受賞作品紹介および選評メンバーのコメント

【大賞作品】
you are my / 著・夏夜米子

 

▶︎ yamaさんの選評コメント

お客さんとのやりとりや指輪作りを通して、自分自身と向き合い、浄化されていく様子が丁寧に描かれていて清々しい読後感でした。最後も凪に連絡を取ろうと決意するところで終わっていて、敢えてその先を描ききらないところも、読者が余白を感じられて良いなと思いました。
物語の中でお客さんも葵も「自分を許す」ということが共通していて、自分も音楽活動をしていて重なるテーマでもあったので、精神的な成長に共感しながら読みました。
「今でも器は小さいし、善人でもない。
でも誰かの幸せを願えるとき、人生は悪くないなと思う。」
本当にそうだなと思います。
誰しもが不完全で、完璧な人間はいませんが、時間が経ってでも自己を許し、あるいは誰かを許し、幸せを願えるということは素敵なことです。
自分も音楽を通して人を癒したいと願っているので、もの作りへの向き合い方もあらためて考えさせられる作品でした。

 

▶︎ ith代表 / 高橋 亜結の選評コメント

高校生の時と職人になってからのシーンの両方に、マリアージュマークが登場していることで作品とithというブランドが自然に融合しているように感じました。
高校生の時に何気なく描いた記号を、主人公が感情や景色と共に大切に記憶に留めていたこと。その記号を職人として良い指輪を作りたい一心でお客様に提案するという展開から、真剣に向き合う強い気持ちを汲み取ることができました。
ithのつくり手として、この主人公のように真摯な気持ちでこれからもお客様と指輪に向き合っていきたいです。

 

▶︎ ithブランド事業部長 / 𠮷田 貞信の選評コメント

永遠の愛をカタチに。
結婚指輪業界で働く私たちはこんな謳い文句にまみれながら、<愛のカタチ>たる指輪作りに取り組んでいます。
たくさんのお客様の<愛のカタチ>づくりに携わるなかで、時々ふと思うことがあります。
このカタチに辿り着くまでの道のり、そのなかで感じた思いや感情。そこには愛や喜びだけではなく、もっと多様で、複雑で、言葉では表現しきれない気持ちも織り込まれているのではないか。むしろだからこそ、この<愛のカタチ>にはより深い真実がもたらされるのではないか、と。
<自分には、指輪なんて関係ないと思ってたんです。むしろ、当たり前をひけらかされているようで、嫌いだった。>
<誰かの幸せに傷つく自分でいたくなかった。自分が人を愛する気持ちも、もっと当たり前に表現してもいいんじゃないかと思えてきたんです。>
<あの日の海で私が凪に感じた行き場のない感情を今ここで彼に許された気がした。>
本作で描かれた言葉や心情から、愛のカタチに織り込まれた、言葉にしきれない心の動き、多様な愛の奥行きのようなものを感じ取るとともに、お客様の言葉から向葵自身が<許された気がした>ように、お客様のための指輪づくりにこそ自分たちの存在意義を見出そうとする、私たちithのメンタリティにも似た感情も表現してくれている気がします。「確かなのに、目に見えなくて。頼りなくて、それでいて揺るがない。そんな様々な愛をつなぐその指輪」。カタチがあるものだからこそ、カタチのない何かを宿すことができるはず、という私たちの信念を表現してくれて大変嬉しく思います。  

 

▶︎ monogaary.comスタッフの選評コメント

冒頭、描かれているのは「記憶の欠片」。ひとつひとつが欠かすことのできない大切な時間だったと伝わってくる言葉たちに、いきなり惹き込まれました。斜め上からの視点を持つ凪と、ツッコミを入れながらも彼女のすべてを受け入れていく向葵。二人の関係性は、テンションや勢いに任せなくても、会話に咲いた一輪の花だけで、お互いを満たしてくれる安心感があります。落ち着いたそのトーンは、お題映像のそれと大いに一致しているのみならず、描かれる向葵の心のうちは、お見事でした。周りから見たら大人っぽいと言われそうな向葵、けれど、実は一番人間っぽさがあるのも向葵。その二面性は、葛藤となり、悩みとなり、直接言葉にはできないけれど、確かな恋があって複雑。相対する凪の天真爛漫さとの間に、見事な読み応えを築いていたように感じます。
そして、今回のお題は、この多様性の時代の中で、恋愛も結婚のひとつとして同じカタチがないからこそ「指輪」が果たす役割を問うものでもありました。本作は、その中でひとつの答えを導いている気がしていて、作中の...

「大人になって変わったのかな。誰かの幸せに傷つく自分でいたくなかった。自分が人を愛する気持ちも、もっと当たり前に表現してもいいんじゃないかと思えてきたんです。少数派であることはエンタメじゃない。愛の形なんてもっと自由でもいいって、割り切れて。自分が許せた。きっとこれは相手のおかげでもあるんでしょうけど」

というセリフが、向葵の肩にそっと手を添えるものだったんじゃないだろうかと感じたんです。もしかしたら、この「相手」という言葉は、もちろん恋人でもいいし、友人でもいいし、1回だけ会った人かもしれないし...誰でもその「きっかけ」になり得ると考えてみると、この時代に生きる僕らにとって、ひとつの救いになる言葉だと捉えました。こうして、夏夜米子さんの言葉によって、心を動かされた我々がいるように、「誰か」によって自分が自分らしくいることができるって、とっても素敵ですよね。お題が「映像」という試みや、ウェディングソングをつくるという取り組み、そして現代の時代性を捉えるという難しい内容であったにも関わらず、見事にそれに応えていただいた本作に、「大賞」という形で盛大な拍手を贈りたいと思います。

 

> monogatary.com 受賞作品発表ページはこちら

その他各受賞作品

選評メンバーからのコメントは、こちらよりご覧いただけます。

 

【ith代表賞】
Pisces / 著・新田よう

 

【ith多様性賞】
Be Happy! / 著・小波ほたる

 

【ithストーリー賞】
すべての愛を込めて / 著・松原凛

 

【ithリング賞】
幸せのアルページオ / 著・ころもち

 

【モノガタリー賞】
約束の指輪はいつまでもあなたとともに / 著・粟生深泥

 

 

■ yama アーティスト情報

SNSを中心にネット上で注目を集める新世代シンガー「yama」。2018年よりYouTubeをベースにカバー曲を公開し活動をスタート。2020年4月に自身初のオリジナルとしてリリースされたボカロPくじらが手掛けた楽曲「春を告げる」はSNSをきっかけに爆速的にリスナーの心を掴み、あらゆるヒットチャートでトップにランクイン。また2022年に放送されたTVアニメ『SPY×FAMILY』の第2期EDテーマである「色彩」ではボカロPくじらと約3年ぶりのタッグを組んだ。2023年4月から放送のTVアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」Season2ではOPテーマを担当するなど、現在の音楽シーンを象徴するアーティストの一人。

■ yama | ソニーミュージックオフィシャルサイト

https://www.sonymusic.co.jp/artist/yama/

 

■ 公式SNS

X (旧Twitter): https://x.com/douhwe

X (旧Twitter) スタッフアカウント: https://x.com/yama_official0

Instagram: https://www.instagram.com/ya.ma_00/

TikTok: https://www.tiktok.com/@yama_official_tiktok

YouTube: https://youtube.com/@yama6687?si=Z6_iCUfOpDi8eWii

 

 

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