一生身につけるご結婚指輪は、
何から決めたらいいかわからず、
悩みもつきものですよね。
「彼と一緒に悩む前に、
私だけでも見ておこうと思って」
今回ご紹介する指輪づくりは、
女性お一人との会話からスタートしました。
ご来訪前から、インターネットでたくさん調べ、
指輪のイメージを膨らませてお越しくださいましたね。
・ひねりのある形
・ダイヤモンドは控えめ
・シンプルだけど、少し個性があること
偏にこれらのイメージがあっても、感じ方は人それぞれ。
どういうものだろう?
私自身も、お二人のことをたくさん考えながら、
指輪のご提案をさせていただきました。
指輪と共に過ごす未来をイメージして
女性お一人でのご相談を経て、
再度、お二人でお越しいただきました。
「当初は、こういうお話をしましたね。」
女性と交わしたお話をもとに、男性のお好みも伺いながら、
お手元の印象であったり、日常で気分が上がるか、
将来のこともイメージを膨らませて
お二人らしい指輪を組み立てていきました。
そんなお二人のお手元に合った指輪は
ストレート形状でありながら、
正面にはしっかりと動きを感じられる、
ツイスト形状のデザインです。
女性との初めてお会いした時のお話を経て、
お二人でもお話しくださっていたようです。
お二人を繋ぐ幸せの輪
ご試着をしていく中で、
当初の指輪への理想形をどのように組み込んでくか。
特に「シンプルだけど個性もあること」を、
大切にデザインを組み立てていきました。
ツヤとマットのコントラスト
「手元では控えめに光っていてほしい」
そんなご希望のあった男性の指輪には、
艶を抑えた“ホーニング加工”をベースに
ひねりの部分は“鏡面仕上げ”
しっかりと動きを感じられる形状をベースに
コントラストのある加工を施し、
お好みを叶えた指輪へと仕上がりました。
輝きとマットのコントラスト
「少しキラキラしていてほしい」
当初ダイヤモンドをご希望されていた女性でしたが、
日常をイメージしていくと
「ダイヤモンドはない方がいいかも」
そんな発見がありました。
その代わりとして気に入ってくださった加工は、
星屑のような繊細な輝きが特徴の“スターダスト加工”
その加工を捻りの部分に施し、流れ星のようにも
感じられる仕上がりになりましたね。
一緒に永く過ごす未来を想像しながら、
お二人のご希望が詰まったペアへとたどり着きました。
過去から未来へ繋がっていく幸せ
お二人の指輪の刻印には、
“ithダイヤモンド”をお留めしました。
奇しくもダイヤモンドは、お二人のご入籍月の宝石。
長い時間をかけて形成されるダイヤモンドのように、
過去から未来へと、幸せが末永く繋がっていくような
刻印にも感じられますね。
お手元で輝く指輪が、お二人の幸せを末永く繋いでくれる
特別な存在でありますように。
つくり手 衣笠