なかなかお休みが合わないというお二人は、
事前に女性お一人でithに足を運んでくださいました。
もう一度お二人で一緒に、
ithで指輪を選びたいと思ってくださった理由は
「すべての指輪に意味やコンセプトがある」
というところに惹かれてくださったからでしたね。
お二人らしい意味合いを大切に選んだ、
とても素敵な結婚指輪をご紹介いたします。
自分たちの手にしっくり合う、手を繋いだような形の指輪
お二人がベースの形として選ばれたのは、
なめらかなカーブが特徴の《レガート》です。
全体的にかかったカーブの着け心地の良さや、
ぷっくりと丸みのある優しい印象が
それぞれのお手元にフィットするとお気に入りでした。
何よりも、「手を繋いでいるような形」という
意味合いが一番の決め手だった《レガート》。
鏡合わせのように形を左右反転させたことで、
二人仲良く手を取り合っているような、
二つで一つのひと組になりました!
お守りの意味合いを込めた、お気に入りのデザイン
もう一つ、お二人がお気に入りだった
女性がお一人でお越しになった時から、
ずっとお好きだったデザインでしたね。
だからこそ、どちらの指輪を選ぶのか
時間をかけて悩まれていました。
どちらもお気に入りだからこそ、
二つを掛け合わせたアレンジでお仕立ていたしました。
手を繋いだ形の《レガート》へ、
お守りの意味を持つ《ピウマ》を彫り入れることで
お二人を優しく包み込むような指輪になりました。
また、正面から少しずれた位置に
星の飾り彫りでダイヤモンドをお留めしたのも
お二人ならではのこだわりです。
石を留めたい位置をマーカーで印していただきながら、
ご希望を細かくお伺いしたことを覚えています。
男性は中指側に、女性は小指側に、
あえて横に逸れた位置に留めたことで
他にはないオリジナリティもポイントでした。
「お仕事中などダイヤモンドが目立たないか…」
と心配されていた男性ですが、
他の人からは見えにくい位置に留めたことで
視線を気にせず自分だけが楽しめる個性を
とても気に入ってくださいましたね。
ご納品からその後のお二人
完成した指輪をお二人へお渡しする日。
指輪の入ったボックスを開けた瞬間、
お二人の表情がぱっと明るく晴れ渡り
私もとても幸せな気持ちになりました。
指輪のご納品から数週間後、
銀座アトリエの近くにいらっしゃった際に
指輪のお披露目にもお越しいただきましたね。
「仕事中も、プライベートも、
ずっと身に着けて幸せな気持ちで過ごしています!」
と嬉しいエピソードまで伺いました。
これからも、お二人を繋ぐ特別な想いが詰まった指輪へ
たくさんの思い出を刻んでいってくださいませ。
またいつか、お二人色に染まった指輪と、
お二人にお会いできる日を楽しみにしています。
11月のご結婚式も、
笑顔で溢れる幸せな1日となりますように。
つくり手 中澤