皆さまこんにちは、ithの “つくり手” の前堂です。
突然ですが、私たち “つくり手” が職人からどんなことを学んでいるのかを皆様にもお伝えしたいと思い立ち、密かなシリーズとして《つくり手指輪制作ブログ》の執筆をスタートいたします。
つくり手の私から見た、指輪制作やithの職人やものづくりへの想いを綴っていきますので、更新を楽しみにしていただけたら嬉しいです。
ところで、皆さまはithの “つくり手” とは、どのような存在なのかご存知ですか?
『つくり手さんって、指輪を作っている人なんですか?』
アトリエでお客様とお話する中で、このようにご質問いただくことがありますが、指輪を作る職人とつくり手は別の役割を担っています。
私は、 つくり手 = “お客様と職人を繋ぐ存在” だと考えています。
お客様の指輪のご要望を伺ったり、お好みに合わせてアレンジをご提案したり、『こんな指輪にしたい!』という想いを形にするお手伝いをする役割を担います。
お客様とつくり手が、イメージを共有してデザインという形にして、熟練の職人が実際に指輪を作る。
だからこそ、お客様と職人を繋ぐ私たちつくり手は、“指輪の作り”について、深い知識が必要になります。
イメージしている指輪にたどり着くために、どんな加工方法が良いのか、デザインのアレンジが可能なのか。
それらを判断するためには、指輪の制作工程を理解する必要があるため、つくり手は職人から直に “指輪の作り” について学びます。
また、お客様が望むデザインを職人に詳細に伝えることで、お客様の想いを繋いでいくのも私たちの大切な役割です。
だからこそ“指輪の作り”を学ぶことが大切だと感じ、吉祥寺アトリエの2Fにある工房に通っています。
私が工房に通いはじめたきっかけは、『友人に自分で作った指輪を贈りたい』という想いからでした。
“大切な友人のために心を込めて指輪を作る”
断片的かもしれませんが、ithの職人の感覚や、代表である高橋亜結の想いに触れることができるとても貴重な経験になりました。
元々ものづくりに興味があったこともあり、その後も工房で職人に直に質問をしたり、実際に手を動かして指輪を作りながら“作り”について学んでいます。
彫り模様の繊細さや、ithオリジナルのテクスチャの奥深さなど、実際に作れば愛着も湧いてきます。
知れば知るほどithの指輪が愛おしくなる、そんな時間になっていました。
少しずつではありますが、《つくり手指輪制作ブログ》を通して職人の世界を垣間見られるような、リアルなithのものづくりをお伝えできたらと思っております。
つくり手 前堂