つくり手としてアトリエに立ち、
どの指輪選びも私にとってかけがえのない時間ですが、
今回は、私の特別な人のお話を綴らせてください。
指輪をお任せくださったのは、約5年半もの間、
ithのつくり手として、
隣でともに歩んできた大切な同期。
同期であると同時に、
実は専門学校時代からの友人でもあります。
友人として、そしてつくり手として。
指輪を託してもらえた嬉しさと、
大切な人の指輪選びのお話です。
誰よりも真面目でまっすぐで、
いつも目の前のお客様に誠心誠意寄り添ってきた彼女。
そんな彼女が10年という長い月日を大切に育んできた
大好きな彼と婚約することになり、
「指輪を担当してほしい」 と声をかけてくれました。
お客様目線になって、やっとわかること
「もし自分が選ぶなら、どんな指輪にする?」
「きっと王道でシンプルな指輪を選ぶんだろうね。」
これまでアトリエで、そんな会話を何度も重ねる日々。
いざ、彼とアトリエでお客さま側の席に座って
その日を迎えてみると、予想とは違う指輪になりました。
彼女が心惹かれたのは、ダイヤモンドが華やかに瞬く
《ファルファーラ》という指輪。
細身で繊細、
まるで軽やかに舞う蝶のようなダイヤモンドの煌めきが、
彼女のお手元にしっくり!
「あれだけ話していたのに、
何年つくり手をしていても、わからないものだね。」
まさかの結末に、2人で笑いながら驚きました。
そんな瞬間も大切な思い出です。
彼と2人きりで選んだ、特別なダイヤモンド
指輪のデザインが決まった後、
中央に留めるダイヤモンドは、
彼女には内緒で彼と私の2人きりで選びました。
彼が選ばれたのは
ご自身の誕生日にちなんだカラット数、
そして最高峰の輝きを宿す
「 日々たくさんのお客様に
ダイヤモンドの良さを伝えている彼女だか らこそ、
良いものを贈ってあげたい。」
そう語る彼の言葉には、
つくり手として日々を過ごしてきた彼女を
そばで支え、応援してきたからこその
真っ直ぐな愛情が込められていました。
そして、つくり手としてまだ新人の頃。
「彼氏にお客様役をやってもらって練習したんだ!」
そう彼女が教えてくれた日が、
なつかしく、蘇ってきたりもしました。
「10年」積み重ねてきた大切な時間と偶然の巡り合わせ
婚約指輪に続いて、
結婚指輪も任せていただきました。
選ばれたのは、《ハナツバキ》。
指に寄り添う優しいU字カーブのフォルムと
鍛造製法で強度も安心できるところがお気に入りです。
実はおふたりのご入籍は、
お付き合いを始めて「10周年」 という大切な節目。
そして《ハナツバキ》は、
ithの「10周年」 を記念して誕生した指輪。
10年という月日を歩んできたおふたりと、
これからはじまる優しく幸せな日々へ
完成した指輪をお渡しする納品の日。
その大切な瞬間を、
もうひとりの大切な同期も一緒に迎えることが できました。
これまでの歩みを心の中で振り返りながら
ちょっと恥ずかしそうに指輪を着け合う
素敵なお二人の瞬間を見守りました。
その温かな時間のなかで、
彼女が少し席を外した瞬間のこと。
彼がそっと言葉をかけてくれました。
「彼女は自分から誘うのが苦手なところがあるけれど、
もしよければ、これからもずっと
仲良くしてあげてほしいです。」
彼女の全てを理解し、
包み込んでくれるような彼の優し さが
友人の1人として、とても心強く思いました。
専門学校で出会ってから、もう8年。
どうしたらお客様にもっと素敵な提案ができるかと
語り合った日も。
立ち止まりそうになったとき、
「大丈夫」と背中を押し合って歩んだきた日も。
つくり手としての喜びや幸せを分かち合った日も。
いつも、真っ直ぐでかっこいい彼女がいてくれました。
大切なつくり手の同期であり、
かけがえのない大切な友だちへ。
結婚、本当におめでとう。
心からのありがとうと
いっぱいのおめでとうを込めて。
つくり手 雨宮
Customer's Voice
私はこれまで、つくり手として何百組ものお客様を担当させていただき、そのどれもが私にとって大切で特別なものですが、「自分の指輪が1番素敵だ」と、自信をもって心からそう思います。
当然全てのデザインを知っており、当初は全く異なるデザインにするつもりでした。
しかし、学生時代からの友人でもあり、同期でもある、長い付き合いのつくり手からの、的確なアドバイスと、背中を押す言葉で、この指輪を選ぶことができました。
これまで数々のお客様との思い出を紡いできたithという場所で、共に歩んできたつくり手に担当していただき、絶対の信頼をおける職人の皆様に仕上げていただけたこと、本当に幸せに思います。
ありがとうございました!!
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婚約指輪 ファルファーラ
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