\ 4Cだけじゃない!! / もっと知りたいダイヤモンドの魅力!語源や石言葉、宝石が持つ特徴を紐解きます

一挙にご紹介!ダイヤモンドの特徴や魅力

婚約指輪に贈られることが多いダイヤモンド。美しく輝くダイヤモンドは宝石の王様と呼ばれ、唯一無二の輝きを放ち続けます。ところで皆さまは、特徴やダイヤモンドが持つ意味をご存知でしょうか?

愛する人にダイヤモンドの指輪を贈りたいと思う方なら、ダイヤモンドのことを深く知っておきたいですよね。知識を得ることで、指輪に対する愛情も深まり、婚約指輪結婚指輪選びもますます楽しくなるはずです。

ダイヤモンドはジュエリーのみに使われていると思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はその特徴から宝石以外の用途でも使われています。また、宝石としての魅力を見出されてから数百年の歴史があり、その価値にも歩みがあります。

実用的な使途と、宝石としての明確な品質基準と評価機関が存在する点は、ダイヤモンドならではの特徴です。それら奥深いダイヤモンドの魅力と価値を紐解いていきましょう。


ダイヤモンドの特徴と用途

ダイヤモンドは、炭素のみで構成された地球上でもっとも硬い鉱物です。宝石としてのダイヤモンドのイメージが先行しますが、硬くて頑丈な性質から様々な場面で幅広く使用されています。


実の流通量は、ダイヤモンドは宝石としての販売よりも、他の用途で供給されている量の方が圧倒的に多く、航空機の外壁・トンネルを掘る過程の掘削機・レコード針・医療用のメスのパーツなど、その硬質な性質を活かし、さまざまなシーンで必要不可欠な存在として活用されています。


また、産出されるダイヤモンドには異物の内包(インクルージョン)が多く組成も均一ではなく、宝石として使用できるクオリティの物は希少性が高くなります。その他、宝石としての価値が低いとみなされたダイヤモンドも、その性質の有用性から重要な鉱物として工業分野等で積極的に活用されており、ダイヤモンドの用途はこれからも多様化が見込まれています。

 


ダイヤモンドの歴史

ダイヤモンドは初めて発見されたのは、インドの河川。あまりにも硬いダイヤモンドの原石は、研磨および加工をすることができず、美しい輝きを秘めていることが当時の人々に知られることはほとんどありませんでした。

ダイヤモンドの美しさが広く認知されたのは、1475年。ベルギーのルドウィグ・ヴァン・ベルケムが、“ダイヤモンドダイヤモンドで磨く”という方法を発明したことがきっかけでした。さらに、1400年代にはヨーロッパでファッションジュエリーとしての地位を確立していき、ダイヤモンドの価値が認められるようになりました。


ダイヤモンドの名前の由来

ダイヤモンドという名前の由来は、ギリシャ語で無敵を意味する「アダマス」と言う言葉だとされています。また、否定を表す「a」と征服するという意味を持つ「damazein」を合わせたギリシャ語「adamazein(何にも征服できない、何よりも強い)」が由来だとする説もありますが、どちらの場合でも語源のもつ意味は同じです。そして「adamazein」がラテン語の「adamant」になり、否定のaを取ってdiamond(ダイヤモンド)に至ったと言われています。

その硬さや輝きから、ダイヤモンドは無敵の強さを持つ石とされ、魔除けや古代ローマの王などが戦いのときに身に着けていたとも伝えられています。現代でもダイヤモンドは圧倒的な強さを持つ石とされ、守護石として身に着けている方もいるそうです。

和名の「金剛石(こんごうせき)」は、仏教典に記されている「金属のように硬く壊れにくい」という意味の「金剛不壊(こんごうふえ)」に由来しているそうです。


産地の移り変わり

発見された当初、ダイヤモンドは「インド石」と呼ばれ、インドでしか発掘されないものだとされていました。その後、1728年頃にブラジルで発掘されてからは、ブラジルが重要なダイヤモンドの産地として150年以上市場を支配しました。

そして、1800年代後半にダイヤモンドの需要が拡大していくと同時に、南アフリカで初めて巨大なダイヤモンド鉱床が発見されました。1900年頃には、南アフリカの鉱山が世界のダイヤモンド原石生産量の約90パーセントを支配する巨大な産地となりました。

やがて採掘が進んだ南アフリカでは、地表の資源が枯渇し地下深くでの採掘が余儀なくされ、産出量は少なく巨額のコストを要するようになりなりました。このことをきっかけに、原石を削り出すカッティングの技術や研磨(ポリッシュ)が進歩したのです。採掘した原石を宝石へ加工する技術の進歩により、効率が上がりコスト削減につながりました。さらに、現在はロシア・ボツワナ・オーストラリアなど、世界さまざまな国や地域でダイヤモンド採掘が行われています。

価値の高いダイヤモンドとは

ダイヤモンドの価値は、アメリカ宝石学会(GIA)が制定した4つの基準(4C)によって定められています。


1:Color (カラー)

1つ目の評価基準はダイヤモンドの色を表す「カラー」です。ダイヤモンドは透き通る美しさが魅力の一つのため、無色透明なものほど価値が高いとされています。


カラーランクは最高位のDカラーから、色味ありのZまで、全23段階で評価されています。

・D・E・F=無色

・G・H・I・J=ほぼ無色

・K・L・M=わずかな黄色

・N〜Z=薄い黄色~黄色

しかし例外として、色次第で価値が高まる場合があります。

例えば、天然の青・緑・ピンクは極めて希少なため、質の高いものは無色透明よりも高値で取引されることもあります。


2:Cut (カット)

2つ目の「カット」は、原石の良さがうまく引き出されているか判断する基準です。プロポーション(バランス)・ポリッシュ(研磨状態)・シンメトリー(対称性)の3つを総合して判断し、5段階のカットグレードで評価します。つまり4Cの中で唯一、人間が介入することができる項目であり、職人が施した加工技術の良し悪しで評価が変動します。


・Excellent (エクセレント=最上級)

・Very Good (ベリーグッド=とても良い)

・Good (グッド=良い)

・Fair (フェア=まずまず)

・Poor (プア=基準値を下回る)


カットは機械による自動判定も行われますが、最終的には鑑定士が肉眼で確認し判断を下します。


また、カットには複数の種類が存在し、見た目や輝き方に特徴を生み出します。婚約指輪の代表的なカットとして知られる「ラウンドブリリアントカット」は、光を受けたときの輝きを最大限に引き出すことで、ダイヤモンドがキラキラと指輪の主役として魅力を発揮するよう計算されています。その他には、長方形の角を落としたエメラルドカットや四角形のスクエアカット、雫型やハート型のファンシーカットなどがあります。

3:Clarity(クラリティ)

3つ目はダイヤモンドの透明度を表す「クラリティ」です。不純物が少ないものほど価値が高く、鑑定士がルーペなどを使用して10倍拡大で観察し全11段階で評価します。


・FL=インクルージョンや傷が見つからない

・IF=若干のキズが表面にある

・VVS (1・2)=発見は困難だがインクルージョン含み

・VS (1・2)=VVSより多少発見できるインクルージョン含み

・SI (1・2)=容易に発見できるインクルージョン含み。ただし肉眼では困難

・I (1・2)=肉眼で容易に発見できるインクルージョン含み


最高位はインクルージョン・傷なしを認める「フローレス」ですが、希少なため一般の市場ではほぼ流通していません。


4:Carat(重さ)

4つ目はダイヤモンドの重さを示す「カラット」です。カラットはダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラット=0.2グラム。カラット数が大きければ大きいほど、その価値は上がっていきます。

婚約指輪などで人気の重さは0.3ct(カラット)で約0.06グラムです。一般的にダイヤモンドのカラットの数字が大きければ、華やかで気品あふれる印象に。カラットの数字が小さければ、華奢でさりげない美しさを残す印象になります。身に着けるシーンやオケージョンを予め想定しながら選びましょう。

また、0.1カラット以下のダイヤモンドは「メレダイヤモンド」と呼ばれ、複数のメレダイヤモンドを並べて石留めしたり、メインの宝石を際立たせる脇石としてあしらわれます。


ダイヤモンドに込められる意味や期待される効果

多くの人から愛され、憧れの眼差しを向けられることも多いダイヤモンド。強く美しく輝くダイヤモンドは、パワーストーンとしても人気を誇ります。人々が期待する意味合いや効果についても探っていきましょう。


ダイヤモンドに込められる意味

ダイヤモンドは4月の誕生石としても有名であり、希少性や美しさから五大宝石のひとつとされています。

石言葉は「純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆」であり、無色透明の色から「純潔・清浄無垢」のイメージがもたれています。また、地球上で最も硬い鉱物であることから「固い絆を結ぶ」という意味が見出され、硬質で傷つきにくいことから揺るぎない「永遠の絆」の象徴として結婚指輪婚約指輪の宝石として広く愛されてきました。


ダイヤモンドが持つ効果

西欧中世の絵画にも残っている通り、古くから宝石は宗教や呪術と関係が深く、神秘的なパワーを持つと伝えられてきました。それぞれパワーを持つ石は人を選ぶと言われている中でも、希少価値が高いダイヤモンドは、古来より強い輝きが邪悪な目を追い払い、厄災から守るとされています。

さらにダイヤモンドには、本人の精神や運を高める効果があると言われており、身につけることで、成功へと導く効果も期待されています。


婚約指輪ダイヤモンドが選ばれる理由

婚約指輪にダイヤモンドがなぜ選ばれるのでしょうか?その理由は、ダイヤモンドの硬度の高さや希少さにあります。マグマの圧力にも耐える強さと、永遠に輝き続ける美しいダイヤモンドには「二人の永遠の愛の絆」を象徴し、1970年代のコマーシャルで謳われた「ダイヤモンドは永遠の輝き」というフレーズが日本における婚約指輪=ダイヤモンドというイメージを後押ししました。

婚約指輪ダイヤモンドでなければダメなのか?

婚約指輪にダイヤモンドが選ばれる理由を知った上で、他の宝石を選びた方もいらっしゃいますよね。必ずしも婚約指輪にはダイヤモンドを選ばなければいけないルールはありません。人とは違った指輪で個性を出したいという方や、他に好みの宝石がある方は、お好みの宝石があしらわれた婚約指輪をお選びください。

有名な宝石といえば、ダイヤモンドと並んで「世界の4大宝石」と呼ばれているルビー・サファイア・エメラルド。また、誕生石を身に着けると幸せが訪れるとも言われ、ご自身に縁のある宝石があしらわれた婚約指輪も素敵ですね。


誕生石

・1月 ガーネット

・2月 アメシスト / クリソベリルキャッツアイ

・3月 アクアマリン / サンゴ / ブラッドストーン / アイオライト

・4月 ダイヤモンド / モルガナイト

・5月 エメラルド / 翡翠(ジェイダイト)

・6月 真珠 / ムーンストーン / アレキサンドライト

・7月 ルビー/スフェーン

・8月 ぺリドット / サードオニキス / スピネル

・9月 サファイア / クンツァイト

・10月 オパール / トルマリン

・11月 トパーズ / シトリン

・12月 トルコ石 / ラピスラズリ / タンザナイト / ジルコン


ダイヤモンドの輝きを保ち続けるためには

ダイヤモンドは永遠に輝くと言われていますが、ずっと身に着けていると、皮脂油や化粧品の油分で曇り本来の輝きが失われてしまいます。ダイヤモンドに限らず、大切な指輪は定期的にお手入れを行うことをおすすめします。


ダイヤモンドの指輪のお手入れ方法

ダイヤモンドは親油性が高く、油分が汚れとして付着しやすい鉱物です。普段のお手入れでは、ジュエリーを外す際に宝石用の柔らかいクロスで油分を優しく拭うようにしてください。

汚れが目立つ際は、食器用の中性洗剤を指輪に数滴垂らし、ごくやわらかい歯ブラシなどで、優しく叩いて汚れを浮き上がらせるようして下さい。その後40℃ほどのぬるま湯でよくすすぎ、洗剤をしっかり落とします。その後、乾燥した柔らかい布で水分を取り除き、十分乾かして下さい。

それでも汚れが気になる際は、無理にこすって傷をつける前に、ithをはじめジュエリーを購入したショップへご相談ください。

 

 

キラキラ輝く高価なダイヤモンド。とても有名な宝石ですが、その来歴や魅力をご存知の方は意外と少ないかも知れません。一瞬で私たちの心を奪う美しさに加え、古来よりパワーストーンとして重宝され、硬度や透明度の高さから「永遠の愛」象徴するダイヤモンド。その魅力を紐解くことで、これから手にする指輪やジュエリーへの愛着がますます深まりそうですね。

知るほど魅了される、宝石が持つそれぞれのストーリー。ぜひ、ご自身の価値観にあった宝石を探してみてください。

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