ブランド代表として仕事一筋の生活から、出産・子育てを経験してみて
ith代表の高橋亜結は、2021年8月より出産を控え産休に入りました。10月に第一子である女の子を出産し、育児休暇を経て、この2022年6月にithでの仕事に復帰することが決まりました。
高橋さんにとって、2014年に始めたithは寝ても覚めても、365日ずっと頭の中心にある絶対的な存在でした。そんな中、長期間ithを離れることはひとつの転機とも言えます。復帰を目前にした彼女の心境や、指輪・子育て・仕事に対する考え方の変化を語ってもらいました。
目の前のことを、ひとつひとつ丁寧に
- 高橋さんといえば仕事一筋。産休入りの頃はithが気になってソワソワしませんでしたか？
高橋：それが全く！自分でもびっくりするほど、産休に入ったその日からithに対するスイッチがオフになったんです(笑)
それよりも旦那さんと2人の暮らしや、大きくなる自分のおなかに気持ちが集中していて、仕事のことを考える隙間はないって感じでした！常にithのことばかり考えていた、それまでの自分を不思議に感じるほどでした。
- それは意外です、てっきりずっと気にして過ごされているのかと思いました。
高橋：自分の中で一区切りついたのでしょうね。もちろん、一緒に働く仲間に任せられる安心感がありましたしね。“自分がいなくちゃ” と気負いもあったithを立ち上げた当初とは異なり、分野ごとのスペシャリストと一緒に仕事してきて、自分がいなくてもithは大丈夫と思えた部分も大きかったんだと思います。
- 実際にお嬢さんが生まれて、その気持ちに変化はありましたか？
高橋：脱仕事にさらに拍車がかかって、これから穏やかに子育てして生きていくのもいいな…と、復帰を望む気持ちや焦りはすっかり消えていきました(笑) 全く新しい人生が訪れたような感覚です。
元々の私は家庭的だったり、子どもへの関心が高いタイプではないと思っていたので、いざ自分に娘が生まれて夢中になっていることに、驚いてます。赤ちゃんてこんなに可愛かったのか！と思えるようになったのは、娘に引き出された新しい一面です。
- その心境から、1年を待たずに復帰するのは意外です。産休前から計画していたのですか？
高橋：出産前はお正月明けには戻ろうかな、と思っていました。とは言え、実際に産んでみるとそれは無理な想像でした。自分の体調も戻ってないし、赤ちゃんの成長を１日でも長く見ていたくなったんです。ハイハイや歩き出す姿が見える1歳くらいまでは、自分で育ててみたい気持ちになったこともありました。
ただ、ずっと子育てに専念できるわけではないので、入園しやすい4月から保育園の希望を出して、そのタイミングでは希望の園に決まらなかったんですが5月に保育園へ入れることになったんです。
子供にとって良い環境で保育を受けることと、送り迎えなど自分が仕事と両立できることの両方の条件がなるべく叶う園に入れてよかったです。
- 時短勤務からのスタートですか？
高橋：いえ、フルタイムです。正直なところ、出産前と同じようにithに時間を費やすことはできません。でも、自分の役割は時間で制限できるものでもないので、時短勤務で仕事と子育ての線引きするのは違うかなと思って。夫も一緒に育児や家事をしてくれるので、協力して娘とithをすくすく育てていきたいです。
あ、でも…。ithの皆さんには、ぜひお手柔らかに願います(笑)
- ithにも育休から復帰した先輩メンバーがいますし、高橋さんの代表としての働き方も、新しいフェースには入りますね。
高橋：育休明けでフルタイムで復帰するのは、私が初めてですかね？ ithそしてアーツアンドクラフツのメンバーが、ポジティブに子育てと仕事を両立できるイメージが持てるよう、楽しみながら働きたいと思っています。
きっと、大変なことがあるでしょうが、今から案じても仕方ないので、思い切って飛び込みます！ithのお客様、そしてスタッフの皆さん、またよろしくお願いいたします。
目の前のことを、ひとつひとつ丁寧に
高橋さんのご自宅で行われた今回のインタビュー。仕事中の引き締まった表情からは想像できないほど、柔らかな表情と声でゆったりお嬢さんに話し掛ける様子が、とても幸せそうでした。
印象的だったのは、先のことを無理に決めようとせず、そのとき一番大切なことに、欲張らず丁寧に全力に取り組む姿勢でした。時が満ちるようにithへの復帰が決まった今、これからのithの展開が楽しみですね。
そして、取材メンバーを骨抜きにした高橋さんのベイビー。お嬢さんは1歳を待たずこれから公開されるithのムービーにも出演していますので、ぜひ見つけて見てみてくださいね！
