"column"
つくりと素材の話
ダイヤモンドの4C
ダイヤモンドひとつひとつの希少性は、4つの基準で評価され、その基準はそれぞれの頭文字がCであることから4Cと呼ばれています。
Carat(ct)カラット
大きさを表す単位と思われがちですが、カラットは宝石の重さを表す単位で1カラットは0.2gです。
その昔、宝石の重さを量るのにイナゴ豆(カロブ豆)を分銅として使っていたことから、
ギリシャ語でイナゴ豆を表す「Karation」に由来するといわれています。
現在は電子秤で1/1000カラットまで測定します。
0.1ct | 0.25ct | 0.5ct | 1ct | 2ct | 3ct |
3.0 ㎜ | 4.1 ㎜ | 5.2 ㎜ | 6.5 ㎜ | 8.2 ㎜ | 9.3 ㎜ |
※下段はラウンドブリリアンカットにしたときのおおよその直径。
Colorカラー
ダイヤモンドは窒素を含んでわずかに黄色みを帯びたものが多く、純粋な無色透明に近いものほど、希少価値が高くなります。
色の評価は無色透明のDを最高に、黄色のZまでアルファベット23段階に分けられます。
ただし、ブルーやピンク、オレンジといった天然のファンシー・カラーのものは、非常に希少価値が高く、別評価されています。
D〜F | 無色透明 |
G〜J | ほとんど無色 |
K〜M | わずかに黄色みがある |
N〜S | 非常に薄い黄色 |
T〜Z | 黄色 |
Clarityクラリティ
クラリティとは、ダイヤモンドの透明度を示します。
10倍率のルーペで観察して、内包物の大きさや数、位置、質、色や目立ちやすさ、
カット後に発生したすり傷や摩耗などを総合的に評価します。
等級は、傷や欠陥がまったく認められない「FL(フローレス)」から、
肉眼でも内包物が確認できるものまで、11段階に分類されます。
FL | 無色 |
1F | 内包物はないが、外部に微細な研磨痕などが見られるもの |
VVS1〜2 | ルーペで見てもなかなか見つけにくい、とても小さな傷がある |
VS1〜2 | 肉眼では見えないが、よく見るとルーペで確認できる、とても小さな傷がある |
SI1〜2 | 肉眼では見えにくいが、ルーペで見るとすぐに確認できる傷がある |
I1〜3 | 肉眼でも傷が確認できる |
Cutカット
カットはダイヤモンドの評価に人間が関わることのできる唯一の要素です。
理想のプロモーションを基準に、仕上げの美しさ、技術力などを減点法で評価し、5段階に等級されます。
57の面をもつブリリアントカットがダイヤモンドの輝きを引き出す理想のプロモーション(形)といわれています。
(参照文献『天然石・ジュエリー事典』)