衣装選びは新婦から
衣装は新婦から決めていくのがポイントです。
式場が決まってドレス選びをしている方、式場選びと同時にドレス選びもしている方、先にドレスのイメージをしたい方、それぞれいらっしゃると思います。ここでは選ぶときに抑えておきたいポイントを伝授します。
結婚式場が決まっている場合
式場が決まっている方は、まずは提携店を見てみましょう。提携店ならではの割引がある場合がほとんどです。気に入るデザインがなければ、他店持ち込みやセルドレスの購入を検討してもよいでしょう。
結婚式場がまだ決まっていない場合
式場がまだ決まっていない方は、先に気に入ったドレスが見つかるかもしれませんが、先に式場を決めるのがベスト。そのメリットは以下の3点です。
結婚式場の雰囲気やデザインにマッチしたドレスが選べる!
ドレスの裾と床材とのバランスも大切です。写真や映像も撮りますので、全体の雰囲気も加味してドレス選びができるといいですね。
挙式、披露宴会場の広さとのバランスをみる!
挙式時には大きなドレスが見栄えしてきれいでも、披露宴会場が狭くて歩くのも大変…なんてこともあります。
結婚式場と提携したドレス店があるので、提携割引などが使える!
結婚式費用はなにかと物入りです。割引が使えれば、他のおもてなしに予算をまわせますね。
お店に行く前に
資料請求ができるお店は先に取り寄せておくと下調べができます。中には、カタログを作っていないお店やお店に来てもらわないと…という場合もありますので、「下調べできないんだ…」と落ち込まずに試着予約しましょう。実際、写真で見るのと、実物を着てみるのとでは、思っているより違って見えます。あまりイメージを懲りすぎないのもポイントです。
また、希望のドレスのイメージを伝えやすくするために、雑誌でドレス写真をスクラップしたり、ネットでドレス画像を検索してプリントアウトしたりしておくとスムーズですよ。
電話予約が必須!
提携店のほかに雑誌で見つけたお気に入りのドレスがあったお店など、いくつか目星をつけて行ってみましょう。あまり広げすぎずに3~4店舗くらいに絞りましょう。
ドレス試着の予約は電話やネットでします。土日は混み合いますので、余裕をもって電話予約しましょう。予約受付はおおむね挙式の6か月前からというお店も多いと思います。それよりも早く探し始めたい方は、お店に交渉してみましょう。数に限りがあるため、人気があるデザインは早い者勝ち。気に入ったデザインを見つけたら予約をしておけば安心ですよね。また、時期が近くなると新作が出ることもあるので、そちらもチェックするとよいでしょう。
事前にどんな準備をすればいいの?
ドレス店では、こんなことを聞かれます。
・会場はどちらですか?
・挙式の日程、時間は?
・挙式スタイルは?
・和装or洋装?
・お色直しの回数は?
・希望のデザインは?
以上を踏まえて、いよいよ試着です!
ドレス試着ってどんな感じ?
だいたい一回の試着の所要時間は2~3時間程度。初回は書類を書いたり、希望ドレスの聞き取りなどにも時間がかかります。ドレスを着せてもらうと、おおまかにヘアセットを整え、アクセサリーもつけてくれて、本番さながらの雰囲気で選んでいきます。そのため、実際に試着できるのは4~5着ほどです。
仕事等の関係で何回もお店に行けないという方は、予約時にその旨を相談しましょう。時間を長くとってくれるなど、対応してもらえるはずです。
試着には誰と行けばいいの?
1人で行ってもいいの?というところもお悩みかと思います。
例えば、年配者目線のアドバイスが欲しい場合は母親と行くのもいいですね。新婦衣装が決まれば、それに合わせて新郎衣装を選びますので、彼とふたりで選んでもGOOD。おすすめは、冷静な判断ができる人です。自分が好きなデザインのみならず、自分に似合うデザインもあれば、どういう風に見せたいかという選び方もありますので、客観的な意見はとても大切です。
1人で行ってももちろんOKです。専任担当者がつきますので、相談に乗ってくれます。
また、忘れてはいけないのがカメラです。携帯電話のカメラでも結構です。お店に許可を得て、必ず写真に撮っておきましょう。正面、サイド、後ろと、手などでデザインが隠れないように何枚か撮ってもらいましょう。一緒に来れなかった彼や家族に見てもらうのはもちろん、今後の打ち合わせにとても役に立ちます。
どのシチュエーションで何を着る?
まずは挙式の衣装、そして披露宴入場時の装い、お色直しと順番に考えていきましょう。
挙式時の装い
挙式が神前式、仏前式、人前式を和風にしたい方は、和装になります。
種類は、白無垢、色打掛、引き振袖ですが、見た目の印象がそれぞれ違いますので、衣装の希望をどこに置くかで絞れてきますね。
引き振袖は一般的には黒ですが、最近ではカラフルなものもあります。
チャペル式や人前式では、ウェディングドレスになります。
デザインによっては、ホワイトだけでなくオフホワイトやアイボリーもあります。
ドレスのかたちや、袖や胸元のデザイン、素材やビージング(ビーズを使った刺繍のこと)でも印象が結構違いますよ。
披露宴入場時の装い
披露宴入場時の装いについては、基本的には挙式と同じスタイルです。
しかし最近は、挙式にも披露宴にも同じゲストを招待することが増えてきていますので、少しアイテムを変えたりして、ゲストに楽しんでいただきたい、という方もいらっしゃいます。
例えば白無垢→色打掛なら、一番外側の着物を掛けかえるだけでOKですので、チェンジの時間がかかりません。披露宴前にゲスト控室に挨拶に行かれたい方にはおすすめです。洋髪なら髪飾りを変えるのもできますね。かつらの場合は綿帽子や角隠しをはずしますので、簪(かんざし)がより映えます。
ドレスの場合は、ベールを外す、ヘアスタイルやヘッドドレスを変える、グローブとボレロのチェンジなども考えられます。
挙式が終わってから、披露宴に入場するまでは時間が限られていますので、必ず式場担当者にも相談しましょう。
お色直しについて
お色直しは、洋装→和装、和装→洋装の場合は30~40分程度中座します。和装→和装、洋装→洋装の場合は30分程度ですが、ヘアスタイルによってはそれよりかかることもあります。
披露宴が2時間半から3時間程度であることを考えると、お色直しは1回がおすすめです。それ以上だと新郎新婦が会場にいる時間が短くなってしまうので、ゲストとの交流の時間が減ってしまいます。いろんな衣装を着てゲストに見てもらいたいという方は、全体のバランスを見て、式場担当者に相談するとよいでしょう。
二次会の衣装は?
二次会もドレスを着たいという方は、併せてドレス店に相談しましょう。二次会衣装は提携割引などに含まれない場合が多いですが、結婚式で着たものと同じであれば追加料金が発生しないこともあります。また、結婚式場以外で二次会を行う場合は、衣装持ち出し料がかかる場合があります。どのように返却したらいいのかを確認し、二次会会場が決まったら担当者に伝えましょう。二次会会場にもドレス保管について確認する必要があります。
ドレス店の衣装でなくても、最後の振袖(振袖は独身女性の正装であるため)やミニドレスなど、動きやすい衣装を選んでも良いと思います。
結婚式場やホテルのバンケットホールに限らず、レストランやお店貸切など、様々なスタイルがあると思いますので、二次会テーマに合わせた衣装選びができるといいですね。
参考資料:ありがとうの気持ちを贈るハッピーウエディングBOOK/高橋書店