日本の文明開化と共に歩んできた老舗「ウエダジュエラー」。日本人だからこそ作ることの出来るその繊細なデザインは多くの人に愛されてきました。
初めて日本で結婚指輪の広告を出すといった革新的な考えも兼ね備えており、憧れを持つ人も多いことでしょう。
決して派手ではないにも関わらず、なぜか心惹かれる「本物」の輝きをいつまでも……。
ウエダジュエラーの大本のテーマは「和と洋の融合」です。それが示す通り、その作品の数々には芸術的価値のある繊細なデザインが施されています。ジュエリーといえば、西洋の文化というイメージも強く、確かにその技術は素晴らしいものです。しかし同時に、日本の繊細な職人技を基盤にもてきたのがウエダジュエラーなのです。日本人の心をくすぐる優美な品々は、一度見たら忘れることのないものになるでしょう。
そんなウエダジュエラーが創業されたのは今から130年ほど前のこと。創業者である植田吉五郎は、外国人向けの土産物店として「上田商店」(後のウエダジュエラーの礎となるお店)を出店し、外国人顧客の獲得を目指しました。本人の読み通り、そのデザインに惹かれた外国人のなかで噂は広まり、かの有名なマリリン・モンローやベーブ・ルースも魅了されたほど。
彼はまだ輸出という概念が浸透していなかった時代に先駆けてビジネスを展開した素晴らしい方なのでした。
ウエダジュエラーが時代が変わっても愛されてきたのはなにも商品がよかったから、いち早く外国の顧客を獲得したからといったことだけではありません。もちろん商品が素晴らしいのは言うまでもありませんが、今の時代に安くていいものは数多く存在します。
これは恐らく私の予想になってしまいますが、お客様一人一人を大切にしてきたからだと思います。
お客様の納得がいくものを選んでいただきたいと気持ちのいいおもてなしをするからこそ、親子三世代に渡って選ぶ人も多いのだとか。
やはり親にとって子の特別な日にはいいものを選んでほしいと想うのは自然な考えではないでしょうか。
老舗といえば格式高く、どこか入りにくいと思っているかたもいらっしゃるかもしれませんが、決してそうではありません。何年も愛されるためにはそれだけの理由があるのです。
【店舗情報】
●店名: ウエダジュエラー
●住所: 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルアーケード
●電話番号: 03-3503-2587
●URL: http://www.uyedajeweller.com/