商業ビルひしめく銀座一丁目。外堀通りと並木通りに挟まれた一筋の名もなき小径の途中に、その店は居を構えています。
ともすれば見落としてしまいそうな場所にありながら、一度行ったらその存在を忘れることはないだろうユニークなお米屋さんが『AKOMEYA』です。
外見はおしゃれなファッションビルのような今風の造りで、
大きく開けた入り口をはじめ、とても明るく入りやすい雰囲気を感じる店構え。
店名の由来は2つあり、一つ目は“一軒の米屋”という意味の「A KOMEYA」。
もう一つ、[A]をネイティブスピーカーが「エイ」と発音する時は、否定の接頭辞となるんだそう。
つまり、“米屋ではない”ということ。『AKOMEYA』はダブルミーニング、「米屋であって米屋じゃない」お店なのです。
店頭ではお米が売られていますが、その買い方もユニークです。
基本は少量、3合ずつ真空パックに入れての販売。
時期ごとにAKOMEYAによって選ばれた日本各地の作り手と銘柄の中から、気になるものを少量ずつチョイスすることができます。
日ごとに味を変えて楽しんだり、可愛くラッピングされたお米を内祝いのプレゼントにしたりと、
自分のライフスタイルに合わせた選び方がここでの作法。
さらに1階にはご飯に合うおかずや調味料などが所狭しと並び、炊きたてのご飯と合わせた試食会も実施。
奥にはレストランも併設されており(AKOMEYA食堂)、
ランチ・ティータイム・ディナーを楽しむこともできます。
お料理作りの参考にもなりますね!
2階にはお茶碗や文房具、シャツに小物まで洋の東西を問わない多様な生活雑貨が揃っており、
店舗全体を通して、一杯の美味しいご飯から始まる日本人の生活の豊かさが表現されています。
結婚生活と言われて浮かぶ定番のイメージのひとつとして、食卓があります。
日本人の食卓は、実に様々。
パンやコーヒーが並ぶ朝食、ラーメンやパスタも家庭で様々な味が楽しめるようになりましたし、
カレーはナンで食べるというご家庭も増えてきました。
インスタントやコンビニで買える出来合いのお惣菜ですら美味しいのが、現代日本の食生活です。
しかしだからこそ結婚という人生のターニングポイントにおいて、日本人のルーツであるお米について二人でこだわってみるのはいかがですか。
帰る場所である家庭の食卓に並ぶ美味しいお米やおかず、それらを彩る器・雑貨に愛情を注いだ分だけ、
新しい生活のかたちは自分たちらしく変わっていくことでしょう。
夫婦茶碗(めおとぢゃわん)も、まるで違う二つの茶碗も、どちらも一対であることには変わりありません。
それぞれの夫婦らしい豊かさが、AKOMEYAで見つかるかもしれませんね。
【店舗情報】
『AKOMEYA TOKYO』
〒220-0005 東京都中央区銀座2-2-6
電話 (03)6758-0271
営業時間 11:00〜21:00
【お買いもの】 11:00〜21:00
【AKOMEYA厨房】 11:30〜22:00
◯お昼の時間 11:30〜14:00
◯お茶の時間 14:00〜17:00
◯夜の時間 17:00〜22:00
(ラストオーダー お食事 21:00/お飲み物 21:30)
定休日 元旦
http://www.akomeya.jp/
参考書籍:『ベアゲルター(1)』沙村広明 著/講談社