【指輪へのこだわり】指輪の経年変化とクリーニング


ご納品後も頼れるアトリエでありたい


結婚指輪と婚約指輪は、特別なアイテムです。年齢を重ねても、ずっと身につけることを考えてお二人で選んだデザイン。将来にわたって身につけるものだからこそ、メンテナンスをしながら、愛着を持って身に着けてほしいと私は考えています。

毎日身に着けていると、指輪は少しずつ変化をします。日々の生活の中で、洋服との摩擦で表面の風合いが変化する、握力によって変形する、ダイヤモンドに油分がついて輝きが曇って見えるなど、指輪は購入したときの状態とずっと同じままということはありません。

結婚指輪が初めて身に着けるジュエリーというお客様も多くいらっしゃるので、着けていくうちに心配になったときや、ちょっと相談したいな、と思ったときは、つくり手を頼りにしてください。

吉祥寺でithのアトリエをはじめたときから、困ったときにはいつでも相談できる間柄、場所でありたいと考えていました。今でも、納品するまでのお手伝いではなく、お二人の結婚指輪にはずっと携わっていきたい。作った指輪への責任をいつまでも持ち続けたいと思っています。

ithのものづくり



金属の変化



光沢のある指輪がつや消しに近づいて行ったり、マットな風合いが逆に艶が出たり、指の形に合うよう変形したりと、金属には様々な変化があります。

装身具として日々指輪を身につけることで、指輪への変化が起こります。その変化自体を「愛情を持って育てるという感覚」とおっしゃっていただいたことがあり、とても嬉しかったのを覚えています。

もちろんご納品のときとなるべく近くなるようにメンテナンスをすることも可能です。いつでも、何度でもお気軽にアトリエへ指輪をお持ち込みください。メンテナンスの時期はそれぞれですが、結婚1周年の記念のタイミングや、ご出産前の指輪が身につけられない期間に、というお客様が多いように感じます。

ithの保証とアフターケア



ダイヤモンドの輝きが、ずっと続くように


ダイヤモンドは、宝石の中で一番硬く、輝きの強い物質です。そんなダイヤモンドの輝きも、日頃からメンテナンスをすることでご納品時のような輝きを維持することができます。

ダイヤモンドには、油分を吸着しやすい親油性という性質があり、指で直接触れたりすると、輝きが曇って見えてしまうことがあります。曇って見えてしまったときでも、お家で簡単にできるメンテナンスの方法があります。食器洗い用の中性洗剤を、ダイヤモンドに一滴垂らし、ぬるま湯で洗い流す方法です。

輝きを長く維持するには、この方法でお手入れすると、見た目の輝きをすぐに戻す効果があります。婚約指輪は、結婚するお二人にとって大事な意味を持つ指輪です。定期的にクリーニングをすることで、キラキラとしたダイヤモンドが、お手元で明るく輝いてくれます。

日頃のお手入れについて



クリーニングでお客様と再会


今から4年半ほど前、吉祥寺のアトリエで制作をしていた頃のお客様がいらっしゃいます。お二人は、毎年の結婚記念日に合わせて、指輪のクリーニングをするためアトリエに足を運んでくださいます。

いつでも指輪を大事に気にかけてくださっていることが伝わり、制作した私にとって嬉しい再会です。

新品の完成したばかりの指輪を見た瞬間の、幸せな気持ちを思い出して初心にかえるのは、メンテナンスのときかもしれません。



愛情を持って職人が作った指輪を、お納めした後は育て、歴史を刻んでいく。

お二人の指輪と共に、ご夫婦の思い出が刻まれていきます。


[ ith / イズ ] ぬくもりが宿る結婚指輪



ith 高橋亜結


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