2019.06.07 名古屋栄

レガートを気に入ってくれたお客様との思い出


Legato《レガート》という結婚指輪をお仕立てしたお客様との思い出。


曲線の造形をとても気に入ってくださった男性が、木型職人という珍しい職業でした。

私も職人として9年弱修行した経験があったため、

ものづくりで大切にしていることなど

意気投合し話が盛り上がったことを覚えています。



結婚指輪デザインを選ぶ時、男性がリングをまじまじと見て

「この形、いいですね」とおっしゃってくださったことが、特に印象に残っています。



《レガート》というリングは、

カーブにこだわりを込めたデザインです。

フォルムには、指につけた時に美しく見えて、尚且つ、つけ心地がいいようにと全体にカーブがかかっています。

どこにも直線を作らず、幅にも強弱をつけていることで、そのこだわり2つが叶えられたと思っています。


【指輪へのこだわり】指を美しく見せるカーブのリング




抱え腕とithでは呼んでいますが、

ロマンチックな表現では《Toi et Moi》トワエモア。

フランス語で《あなたと私》を意味する言葉で

夫婦として手を取り合っているように見えるデザインです。

リングの向きによっては、お顔を寄せ合っているようにも見えます。


男性は、すらっと指の長い方だったので、もともとのデザインから幅を0.5mm太くアレンジ、

さらに個性的なホワイトゴールドの地金を使って渋い印象にお仕立てしました。

女性は、落ち着いたイエローゴールドのマットな表面仕上げ、

ダイヤモンドをほんの少し入れたいというご希望もあり

ご自身でダイヤモンドの数を3石にアレンジしました。



さらにエンゲージリングは、Moon《ムーン》というU字カーブのデザインを選んでセットリングとしてお使いいただくことになりました。



お二人が一つずつ試着をしながら、

選んだ指輪に対して愛着を感じてくださったことが何より嬉しかったです。


自分の仕事でお客様が喜んでくださった時

私はこの仕事に巡り会えてよかった、と心から幸せに思います。


リングを通して繋がる職人同士のご縁、これからもよろしくお願いします。



つくり手 高橋亜結



Male:結婚指輪レガート》/K18WG(ホワイトゴールド

Female:結婚指輪レガート》/K18YG(イエローゴールド

Engagement:婚約指輪ムーン》/Pt900(プラチナ





名古屋栄アトリエ

この記事はいかがでしたか?

回答すると、ほかの方の反応がわかります。
あなたはどっち?

この投稿をシェアする

レガートを気に入ってくれたお客様との思い出