彫り留め

石のサイズにあった穴をあけ、平らな地金の部分を彫りタガネという工具(刃先の鋭利な小さな金槌のような物)で彫りながら、数カ所彫り起こして小さな爪を作り留めていく技法です。


埋め込んで留める為、地金にある程度の厚みが必要になります。
地金に厚みがないもの、裏抜き(裏側の地金を繰り抜いてある)のものは留められない場合があります。


直径1~2mm程度の大きさのラウンドカットの石に向いていますが、地金の厚みなど条件をみたしている場合には、
大きめサイズの石を留める事もあります。


彫り留めは上から石を叩いて留めるため、ある程度硬さのある石に向いています。
サイズも主に小さな石を留める際に使われ、地金を彫り下げて留めるので爪留めに比べ爪が小さく出っ張りがあまりないのが特徴です。