“結婚指輪選び”
これから夫婦になるお二人にとってとっても大切な、
結婚へ向けての準備の一つだと思います。
毎日アトリエでたくさんの方のお話を聞いていると、
結婚指輪を選ぶという準備はみんな同じでも、
一組一組違う個性やお二人のエピソードなどがたくさんあり、
そんなお話を聞けることもつくり手としての一つの幸せです。
結婚指輪と聞いて思い浮かべることは、皆さんどんなことでしょうか?
“結婚指輪だからこそ、二人でお揃いでないといけない”
そう感じている方も沢山いらっしゃると思います。
それも一つのお二人の個性であり、とっても幸せなことだと思っています。
私が以前担当させていただいた方で、こんな夫婦の方達がいらっしゃいました。
「これから何十年と着け続けるものだからこそ、“お互い自分が好きなもの”を選びたいんです。」
お二人からそのご希望を聞いた時、
なんて素敵なお揃い感なんだろうと心が暖かい気持ちで包まれたことを覚えています。
“お二人お揃い”であることもとっても素敵。
だけど“お互い別々”であることもとっても素敵だと感じました。
二つの考え方は別々かもしれません。
ですがその下にあるお気持ちは二つとも同じなんだと思っています。
「末長く着け続ける結婚指輪だからこそ、大切にしたい」
お二人が心からそう思える結婚指輪との出会いを、
つくり手という立場で見守り携わることができること。
それが一番の楽しみや喜びであり、そして宝です。
“お互い別々”であることも、
一つの大切なお揃い感だと気づかせてくださった出会いに心から感謝しています。
つくり手 / 平島郁美