新宿アトリエの開放的なエントランスを抜け、
中へ進むとパッと目を引く綺麗な絵画。
一見、額縁に入った絵画に見えますが、
中を覗くと絵画ではなく壁紙になっています。
この壁紙は、19世紀にイギリスで活躍した、
ウィリアム・モリスがデザインしたものです。
新宿アトリエだけでなく、
ithのアトリエにはモリスの壁紙が
たくさん用いられています。
1800年代のイギリスは、
産業革命の成果により工場の大量生産に溢れ、
職人の手仕事の美しさが失われていました。
生活と芸術を一致させようとモリスが行ったのが
《アーツ・アンド・クラフツ運動》です。
モリスのデザインに対する考えやその実践は、
イギリスだけでなく、たくさんの国に影響を与え、
20世紀のモダンデザインの源流にもなったといわれています。
新宿アトリエ2階、円形の個室も
モリスの壁紙で彩られています。
まるで植物図鑑のような
繊細で美しい壁紙です。
モリスのものづくりに対する思いのように、
《たくさんよりもひとつを大切に》
今日もithにお越しくださるお二人の
大切な指輪に携わっています。
新宿アトリエ一同