「プリンセスカットの
ダイヤモンドを留めたいんです。」
はじめにそうおっしゃっていた女性。
王道なダイヤモンドの形よりも、
スッキリとシャープな
四角い形のプリンセスカットがいいと、
初めから心に決めていましたね。
四角いカットとはいっても、
どのように留めるかで
ダイヤモンドの見え方も変わってきます。
お二人はプリンセスカットを
斜めに留めることで、
四角ではなく
ひし形に見える角度にこだわりました。
「ダイヤモンドに向かって、
アームは細くなる形が好き。」
「ミルグレインの縁どりが好きだから、
それを取り入れたデザインにしたい。」
「ピオージャの、
細かい彫りも気になるな。」
指輪の試着を進めながら、
どういった形がお好みなのか
一緒に見つけていきます。
そして完成した婚約指輪は、
大きい0.6ctの
プリンセスカットをお留めした、
お二人だけのデザインに。
ダイヤモンドを留める爪は、
ひし形に合わせて丸みを持たせず、
スッキリ角が立つ形にこだわりました。
石座の枠にも窓を取り入れたことで、
光を沢山取り込み、
ダイヤモンドがより輝く
婚約指輪になりましたね。
指輪の隅々まで、
こだわりを詰め込んだ
世界にひとつのオーダーメイド。
お二人は試作リングも作成し、
指輪のご納品まで
4ヶ月お時間をいただきました。
「やっと完成したね。」と、
とても嬉しそうに微笑んでくださって、
本当に嬉しかったです。
ひとつひとつこだわった
指輪選びのお時間も、
お二人の大切な思い出となりますように。
末永いお幸せを祈っています。
つくり手/平島